HOMEインタビュー：株式会社ソラシドエア様
整備士が企画デザイン、廃棄するライフベストをアップサイクルしたサステナブルなプレミアグッズ
- クライアント
- 株式会社ソラシドエア様
- 製作物と範囲
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- ハメパチキーホルダー
- 企画・製作・組立て
- 加工方法
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- 製作/デザイン作成
- フルカラーUVインクジェット印刷
- 利用目的・用途
- イベントでの販売
- 納期
- 20日
- ロット
- 100個
- 品質基準
- 布にほつれがなく、印刷にかすれ等が見られないこと
商品化のきっかけ・ご依頼の経緯を教えていただけますか？
弊社は「空から笑顔の種をまく。」をブランドコンセプトに、九州・沖縄の翼として誕生した航空会社です。
宮崎空港内に本社を置き、現在は東京国際空港(HND)と那覇空港(OKA)の2つを拠点とした14路線へ就航しています。
その中で私は航空整備を担当しており、日々の運航品質を守り、お客様が安心安全に飛行機へ乗っていただけるよう努めています。
運航の安全品質を向上させたり、お客様が搭乗中に快適に過ごしていただくために定期的な
点検・交換を行っていく中で、まだ使用できるものの役目を終えた航空機部品たちをお客様に感じてもらいたいと考えておりました。
持続可能な社会へ貢献する企業として、捨てられるはずだった廃棄物や不用品を、新しい製品にアップサイクルすることができれば、環境負荷を軽減するだけでなく、ソラシドエア独自のサステナブルなプレミアグッズを作ることができるのではないかと社内で考えがまとまりました。
この企画を進めていくにあたりましては、まずは弊社の廃材の素材や特性を理解していただいた上で、アイデア出しの段階から一緒に企画を進めていただける企業を探そうということになりました。インターネットで探している際に、御社のホームページに掲載されている他社様の製作事例を目にし、面白い商品を作っていらっしゃると同時に、グッズ製作に馴染みのないお客様にも寄り添って企画段階からサポートをされている事例が数多くあり、弊社としても可能性を感じることができましたので今回お問い合わせさせていただきました。
商品のこだわりポイントについてお伺いします
ボルトやナットを使用したフォトスタンドやペーパースタンド、ネックレス、
シートベルトを使用したストラップ、キーホルダーなど、様々なアイデアを現物サンプルまで作ってご提案くださったので、サイズ感や使い心地なども考えながら選定することができました。
その中でも、ライフベスト（救命胴衣）の布から航空安全を祈願するお守り袋を作る案がとても興味深く、ぜひ商品化できたらと考えたのですが、使用する布の面積や縫製の課題との兼ね合いで、今回は「ハメパチキーホルダー」というアクリル製のライフベストの形に近いノースリーブユニフォーム型の中に布を封入し完成したのが、オリジナルチャームです。
直接安全に携わってきた航空機部品たちが、現役引退してもお客様に安全を伝え続けるため生まれ変わった姿に、また感動を感じていただきたいという想いをコンセプトとしています。
こだわったポイントは、元々のライフベストの色合いや質感、形状において、いかに本物のライフベスト感をグッズとして醸し出せるか、約１年半にわたり試作と議論を何度も重ねたところです。
そして、キーホルダーの形状にカットする部分では、必ずライフベストであることが見ただけで分かるように、イラストが印刷されている部分が必ず入るようなカッティングを行っていただきました。
また、弊社が使用している機材（ボーイング737-800型機）と社名ロゴについては、布の方へ印刷してしまうと細部がつぶれてしまうため、プラ枠のフタの透明部分へ印刷を施すことで奥行きのある細かな表現を実現していただきました。
お客様からの反響はいかがでしたか？
完成した商品は、空の日イベントで羽田空港にて販売いたしましたところ、あっという間に１時間ほどで完売してしまい、購入が間に合わなかったお客様方からは、また再販して欲しいとの多くの声をいただくことができました。
現場の整備スタッフによるグッズの企画製作は弊社で初めての試みということで時間がかかりましたが、御社のご担当者様が根気強く最後まで付き合ってくださったので非常に心強かったです。
また、こちらの用意できる材料や予算感、想いなどをしっかりご理解いただいた上で、たくさんのアイデアをご提案いただき、最終的に思い描いたイメージ通りの商品に仕上げていただいたことで自他共に認められる満足のいく商品づくりに繋がりました。
今後も廃棄物から生まれるサステナブルなプレミアグッズの企画製作の際には、御社のノウハウを貸していただき、地球にもお客様にも喜ばれる商品開発が出来たらと考えております。
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